2019

Change.org Japan 活動報告

2019年に日本にインパクトを与えたキャンペーンをご紹介します。 [+]

Change.orgは、キャンペーンを盛り上げるために様々なサポートを提供しています。 [+]

Change.orgのビジネスモデルをご説明します。 [+]

2019年、日本のユーザー数が200万人を突破。

たくさんの方々がChange.orgで声を上げてくださいました。

カントリー・ディレクター

武村若葉

Change.org Japan(チェンジ・ドット・オーグ ジャパン)

日本版を立ち上げた当初、「日本でキャンペーンを立ち上げようとする人なんていなかった」とハリス鈴木絵美(現アジア・ディレクター)は言います。社会課題に興味がありそうな人達の集まりにかたっぱしから顔を出し、オンライン署名サイトを使ってみて、と説得して回ったそうです。
その頃に外部スタッフとして手伝いを始めていた私も、まだまだ知名度がなかったこの「オンライン署名サイト」に将来性を感じてワクワクした一方、「出る杭は打たれる」日本社会の、お互いの顔色を伺う雰囲気の中で、使ってくれる人は果たしてどれくらいいるだろうか、と心配もしていました。

それが、2019年はどうだったでしょうか。

雑誌の特集で自分たちの世代の扱われ方に異議を唱えた女子大生たち。
仕事でハイヒールやパンプスを強制されることに、疑問を投げかけた女性たち。
外出先でのおむつ台を求めて家電店にリクエストしたお父さんたち。
教育現場の働き方をよりよくしたいと立ち上がった教員たち。
地元の砂浜を開発から守ろうと立ち上がった住民たち。

重大な物事の決定はなぜか、いつも突然やってきます。あるいは、長い慣習ですでに決まっています。そして、それは現場を生きる私たちの理想とするものとはかけ離れている…。

Change.orgのミッションは、この「閉じた意思決定システム」に風穴を開け、決められた事に影響をうける「私たち」が入り込み、直接声を届け、意思決定に影響を与えられる社会を実現することです。

大きな野望ですが、確実にこの方向に社会は変わりつつあると感じています。

2012年にChange.org日本版が始まって丸7年、2019年にChange.org Japanはこれまでで最大の4人チームとなりました。2020年はより信頼に足る運営体制を確立し、今後も日本でさらに多くのキャンペーン、さらに多くの声を上げたい人たちをサポートしていけたらと思っています。

wakaba

Change.orgについて

Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)は、2007年に社会起業家のベン・ラトレイによって社会にポジティブな変化を起こしていくためにアメリカで設立されたオンライン署名サイトです。全世界でのユーザー数は約3億人。Change.org日本語版は2012年に開設され、2017年に一般社団法人Change.org Japan(チェンジ・ドット・オーグ ジャパン)を設立しました。誰もが自分の想いや意見に価値があると信じられ、声に出して変化を起こすことが当たり前となる社会を目指し、会員からの運営費のご支援とキャンペーン広告により無料でサービスを提供しています。

Vision

自分の意見や思いに価値があると信じられ、声に出して変化を起こすことが当たり前の社会になること。

Mission

誰もが「変えたい」気持ちを形にし、より良い社会を実現できるよう、人々をエンパワーすること。

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ベン・ラトレイ
Change.org CEO / 創設者

世界で起きているチェンジ

世界でChange.orgを利用する人は、2019年に3.3億人に達しました。そして、世界で生まれたキャンペーン数は、82万5,000に上ります。1時間に100のキャンペーンが立ち上がっているのです。どんな環境でも、誰もが自分の意見や思いを声にできるように、私たちはインターネットがあれば誰もが無料で利用できるサイトを提供しています。

世界の拠点数
19

ユーザー数
3.3億

キャンペーン数
825,000

世界にインパクトを与えたキャンペーン

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アマゾンの森林火災を止めるために

Brazil

ブラジルに住む弁護士のガブリエル・サントスさんがブラジルの連邦政府と環境省にアマゾンの森林火災を止めるための調査を求める署名キャンペーン。明るいはずのサンパウロの空が午後3時に煙で暗くなり、危機感を持ったサントスさんが上げた声が世界中に広がり、50万の署名を集めました。地球温暖化を止めるためにも重要なアマゾンの森林を守りたいという想いを受け、環境省が調査に関する打ち合わせを開始したため、キャンペーン立ち上げから2ヶ月後の10月末にはキャンペーン成功が宣言されました。サントスさんは、今回のキャンペーンは成功したけれど、これからもアマゾンの森林が守られるように私たちが目を光らせ、行動を起こしていかなければいけないと賛同者たちにメッセージを送っています。

hongkong

香港市民への暴力を止めるために

Hong Kong

香港政府の逃亡犯条例改正案に対する抗議デモが激化し、香港国際空港がまひ状態となった8月にZac Loさんが立ち上げた署名キャンペーンは、香港警察による市民への暴力を止めてほしいと国連および警察苦情処理独立委員会(香港警察の活動に対する独立監察期間)に訴えるものでした。4ヶ月以上続いたデモの影響で香港政府は10月23日に逃亡犯条例の改正案を撤回しましたが、改正案の撤回はデモ隊の5つの要求のうちの一つでしかなく、デモはまだ続いています。警察による警棒や催涙ガス、ゴム弾の使用が確認されており、国連が定める「法執行官による力および火器の使用に関する基本原則」に違反している可能性があるとLoさんは指摘します。11月には初の死者が出たこともあり、激化する警察の暴力への批判の声と共に賛同数は伸び続けています。

equality

LGBTQを差別から守るために

United States

米国のグラミー賞受賞歌手テイラー・スウィフトさんがLGBTQを差別から守る「平等法(Equality Act)」の米国議会上院通過への支持を集める署名キャンペーンを6月1日に立ち上げました。署名を呼びかけるミュージック・ビデオ「You Need To Calm Down」がMTV ビデオ・ミュージック・アワードを受賞した際にも「誰を愛するかや性自認に関わらずに誰もが法のもとに守られるべき」と述べたスウィフトさん。故郷であるテネシー州の上院議員に送った手紙をツイッターで公開し、8,500万を超えるフォロワーたちにも自分の州の上院議員へ手紙を送ることを呼びかけました。現在57万を超える賛同を集めているこのキャンペーンには、大統領候補を含む7人の政治家が賛同を表明しています。来年の米国大統領候補たちの戦いが佳境に入る中、平等法に対する各候補者や各政党の姿勢も合わせて注目されます。

mcdonalds

プラスチックゴミを減らすために

United States

イギリスに住む9歳と7歳の姉妹が学校でプラスチックが環境問題に与える影響を学んだことをきっかけに立ち上げた署名キャンペーン。海や動物たちを守るために何ができるかを考え、バーガーキングとマクドナルドに対して「ハッピーセット」などの子ども向けメニューにプラスチック製のおもちゃを使わないでほしいと訴えました。56万の賛同の声を集めたこのキャンペーンにより、バーガーキングはイギリスの500を超える店舗でのプラスチック製おもちゃを廃止することを決定しました(年間320トンのプラスチックごみが削減できる見込み)。マクドナルドは、プラスチック製おもちゃ、フルーツ、本の中からハッピーセット購入者が選択できるようにすると発表し、消費者のニーズを調査してからプラスチック廃止を検討すると答えました。年齢や知識、経験に関係なく社会は変えていけることを世界中に示してくれた勇気ある二人のキャンペーンです。

日本にインパクトを与えたキャンペーン

日本では、2019年に2,400ものキャンペーンが生まれました。ユーザーの意見や思いを形にしたキャンペーンが1ヶ月に200個立ち上がり、多くの人の賛同やコメントが寄せられました。
「しょうがない」にかき消されてしまいそうになる「おかしい」「変えたい」という声を上げるために、時に誰かに背中を押してもらうことも必要です。
なぜキャンペーンを始めたのか。声をあげることに不安はなかったのか。声を上げる意味はあるのか。声を上げたキャンペーン発信者にインタビューしてみました。

署名を始めたのは「子どもと一緒にいる未来」を想像するため

江田麗奈さん

わかったことは「友達は大事」。電気グルーヴCD回収問題にN.O.

永田夏来さん、かがりはるきさん

「#KuToo運動は楽しい」                 

石川優実さん

キム・カーダシアンの「Kimono」がもし押し通されたら…。ある着物愛好家の署名活動

福西 園さん

謝罪ではなく対話を。「ヤレる女子大学生」記事を掲載したSPA!に署名を提出した大学生

山本和奈さん

ブラック校則に隠された「ヒドゥンカリキュラム」とは

ブラック校則をなくそうプロジェクト

なぜ無罪?法律×ロビイング×若者の声で性犯罪を裁かない刑法を変える

伊藤和子、 山本潤、山本和奈

キャンペーンサポート

Change.orgでは、キャンペーンを盛り上げるためのサポートを無償で提供しています。できるだけ多くのユーザーの力になれるよう、オンライン・オフラインを問わず様々な形でキャンペーンを成功に導くためのお手伝いをしています。

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キャンペーン戦略の立案

Change.orgのサイト機能をより効果的に使うためのアドバイスのほか、署名提出までの道すじをたてることや、マスメディアやソーシャルメディアの活用戦略の提案、プレスリリースの配信など、キャンペーンをより盛り上げるための戦略立案をお手伝いしています。メールやオンラインビデオ会議を活用し、日本全国にいる発信者へサポートを提供しています。

署名提出・記者会見等のサポート

署名提出や陳情の機会に同行し、サポートを行っています。初めてソーシャルアクションをする方にとっては中央省庁への署名提出など、慣れないことも多いかと思います。そんな場面で、発信者の方が自分の想いをしっかりと伝えられるよう、提出時の段取りや伝える内容のアドバイス、記録写真の撮影などのお手伝いをしています。また、記者会見や院内集会など、提出と同時時期に開催することでキャンペーンをより広められるイベントの企画もアドバイスすることがあります。

Change.orgのビジネスモデル

Change.orgは、非営利型の社会的企業です。サイトを利用する人たちに支えられ、政府や企業の助成金に頼らない独立した運営を志向しています。ユーザーは、「キャンペーン広告」または「会員プログラム」を通じて、Change.orgの運営をサポートすることができます。

キャンペーン広告

ーキャンペーンをサポートー

特定のキャンペーンを応援できるのがキャンペーン広告です。キャンペーンに賛同した人がキャンペーン広告を購入することで、他のChange.org利用者に向けてサイト内で表示回数を増やすというものです。
Change.org上では、様々な問題についてキャンペーンが立ち上げられ、それぞれがより多くの人からの認知を得ようとしています。賛同者がキャンペーン広告を購入することで、より多くの人々にキャンペーンとそれが取り組む問題を知ってもらうことができます。

Change.org会員プログラム

ーサイトの運営をサポートー

月々500円からの会費で、Change.orgの運営を支援できるのがChange.org会員プログラムです。会費はChange.org上で開始されたキャンペーンをサポートするための人件費や、署名機能などをはじめとしたChange.orgのサイト全般を引き続き無料で提供するための資金となります。会員には成功キャンペーンや注目のキャンペーンの進捗や、社会を変えるための理解が深まるメルマガやイベント参加への機会が提供されます。

Change.org Japan スタッフ

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ハリス鈴木絵美

Change.org アジア・ディレクター

米国人の父と日本人の母の間に生まれ、高校卒業まで日本で育つ。米イェール大学卒業後はマッキンゼー&カンパニー、オバマ前米国大統領の選挙キャンペーンスタッフ、ソーシャルインキュベーター企業Purposeの立ち上げなどを経て、2012年にChange.org日本版立ち上げのために帰国。Change.org ジャパン・ディレクターを務め、2015年からアジア・ディレクターに就任。神戸出身の夫と共に、娘2人の共働き育児に奮闘中。

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武村若葉

Change.org Japan カントリー・ディレクター

慶應義塾大学環境情報学部卒業後、パリ大学大学院にてMBA取得。2009年よりPR会社に勤務。2013年3月よりフリーのPRプロデューサーとして活動を開始、Change.org Japanに参加。2017年秋よりChange.org Japan 広報ディレクターを務め、2019年6月よりカントリー・ディレクターに就任。

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遠藤まめた

Change.org Japan キャンペーン・サポーター

1987年埼玉県生まれ。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけに、学生時代よりLGBTの子ども・若者支援に関わる。LGBTユースのための居場所・にじーず代表。2018年4月よりChange.orgのキャンペーン・サポーターとして勤務。

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加藤悠二

Change.org Japan キャンペーン・サポーター

1983年生まれ。国際基督教大学大学院 行政学研究科 博士前期課程修了(修士(行政学))。国際基督教大学ジェンダー研究センタースタッフ、webサイト「HIVマップ」運営など、ジェンダー・セクシュアリティ、セクシュアルヘルスに関する情報発信や研修講師などに従事。2019年からChange.orgに参加し、キャンペーンサポート、ビジュアルデザインを務める。

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西前歩

Change.org Japan コミュニケーション&パートナーシップ・スペシャリスト

慶應義塾大学環境情報学部卒業。株式会社電通にて、営業やプランナー、コンテンツプロデューサーを務める。2018年よりフリーランスのプロデューサー・プランナーとして活動。2019年にChange.orgに参加。

団体概要

 名称 一般社団法人 Change.org Japan

 設立 2017年7月

 役員 代表理事 ハリス鈴木 絵美

      理事 武村 若葉

      理事 佐藤大吾

Change.org PBC は、世界中の誰もが「変えたい」という思いを形にできる社会を実現することをミッションに掲げる、サンフランシスコに本社を置く社会的企業です。世界のあらゆる場所で市民の声を届ける活動を後押ししています。 非営利型一般社団法人Change.org Japanは、Change.orgの機能を使って、日本で発信されたキャンペーンや、日本に住むChange.orgのユーザーのサポートを行っています。